意外と知らないスナップオンとは?歴史からわかる特徴と偉業!!

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スナップオンを多くの方が知っているメーカーだと思います。

しかし、多くの方がハンドツールメーカーぐらいの認識だと思います。

スナップオンの歴史からスナップオンの魅力についてお伝えできればと思います。

スナップオンの歴史

スナップオンは1920年にジョセフ・ジョンソンによって創設されたアメリカの会社です。

現在が2020年になりますので、今年が100周年になります。

ジョセフ・ジョンソンはグラインダー製造会社に勤めている際に

「少ない工具で多くの仕事ができる」

との考え方でレンチのハンドルとソケットの分離を提案します。

しかし、上司が受け入れず独立し製造販売を行うと世間に絶賛されます。

上司が受け入れていれば、スナップオンはなかったかもしれません。

レンチのハンドルとソケットの分離が世間に絶賛された理由は工具を圧倒的に減らすことができる点になります。

その時代は1つの種類に1本のレンチが必要でした。T型とL型を揃えると数多くのレンチが必要になります。

ですが、スナップオンの5種類のハンドルと10種類のソケットで50通りの組み合わせをできることになります。

単純計算で50本から5本と9割ほどの工具で抑えることができます。

「5 do the Work of 50!」 (5本で50の仕事をする)

と正しくキャッチフレーズ通りです。

1930年代に現在も行っている「Dream Oder」と「Time Payment」の2つの方式を導入しました。

アメリカでは1929年10月24日にニューヨーク証券取引所で株価が大暴落(ブラック・サースデー)の影響が経済に大きなダメージを与えていました。

この2つの方式は経済に大きなダメージを与えている時代にメカニックたちに購買意欲の向上につながります。

「Dream Oder」は現在だけでなく将来的に購入を考えている工具のリストを作成

し、将来までスナップオンの顧客に繋がります。

「Time Payment」は「R/A」と名称が変更になっていますが、一括支払いでなく数週間での支払い

になります。

また、カナダにアメリカ国外初めての工場が開設しました。

1940年代はスナップオンの特徴ともいえるウォークスルータイプでの販売体系が開始されます。

現在のFC加盟店形態の基礎となる従来の営業マンから独立ディーラーに移行されました。

1950年代はよりグローバル色を強めていきます。

カナダに新たに工場を開設した後に、イギリスで工具箱専用の工場を開設します。

1960年代はスナップオンの1つの転換期になります。

それまではレンチとソケットの分離に焦点が当てられていましたが、性能でも注目を集まります。

「フランクドライブ・レンチシステム」の開発

です。

フランクドライブ・レンチシステムはアメリカ軍の依頼で強いトルクをかけられるレンチの開発になります。

このシステムの成功には2つの要因があります。

一つはレンチまたはソケットの角に曲面部を設け、ファスナーヘッドとの接点(力点)を角から側面(フランク)に移したこと。

もう一つはその曲面部の奥側に最適な角度で平面部を設け、レンチとファスナーヘッドの平面同士を接触するようにしたこと。

レンチとナット等の接地面積を増やすことで高いトルクをかけることに成功しました。

このシステムを開発したことでジェットエンジンの小型化に成功しています。

また、このシステムを応用した「フランクドライブR・プラス」はオープンエンドレンチに採用されています。

1960年代はスナップオンで初めてエア工具専門工場をマサチューセッツ州に開設し、人気が高まります。

1970年代以降は世界各国にスナップオンの工場が開設されていきます。

日本にスナップオンの工場が開設したのは1967年になりますが、戦後にアメリカ兵の放出品の中にスナップオン製品があり限られたメカニックは使用していました。

スナップオンは工場だけでなく、バイクや車の整備などにも使用される工具です。
日本で販売されているハンドツールメーカーの中でも認知度はとても高いです。
もしかすると名前だけでも聞いたことがある方も、スナップオンの歴史から興味を持って頂ければ幸いです。

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