新商品紹介のコーナーです!
今回はホンダ(HONDA)から2018年4月に発売されたばかりの登場のインバーター発電機 EU18iの実力と魅力について、前機種EU16iと比較をしながらの紹介をしていきたいと思います!
データの比較をすると、どれだけのパワーの電化製品を接続・使用できるかの上限値が「定格出力」(kVA)となります。EU16iではそれが1.6kVA(1600W相当)であったものがサイズや重さが変わらずに1.8kVA(1800W相当)になっています。それが最大の違い・特長となります。
定格出力が伸びることのメリット
ほとんどの電化製品は100Wから500W程度ですのでコンセント2つをつないでも関係なく使用できるように思えますが、「起動時にかかる電力」は電化製品によってはその1倍から4倍になります。
(重いものを地面で押していくとき、押し始める瞬間に一番力を入れる必要があります。それと同じ原理です。詳しい倍率は電化製品によって違います)
それに耐えられるだけの「定格出力」を備えていて初めて電化製品が使えるわけですから、この上限値引き上げはうれしいですね!
出回っている各社の製品群だと多くは0.9kVA 1.6kVA 2.5kVAなので、1.6kVAで「もう少し不足している」という場合は従来2.3や2.5kVAのモデルに手を出さなければなかったのですがEU18iがあればその必要もなく、コストの面でもお得といえます!
どうしてサイズを変えずに出力を向上できたのか
最大の理由はボディサイズを拡大することなく、120ccエンジンの搭載を実現したということです!
80ccエンジンを搭載する一般的な1600VAクラスの発電機に対し、およそ1.5倍の排気量からゆとりのあるパワーを生み出します。
EU16iのものの総排気量が98.5ccであったのに対して121ccとなっていますから、その分パワーが上がったということになります!
専用設計されたエンジン以外にもオルタネーター、インバーターによって高い携帯性を維持したまま出力の向上を実現しました。
その一方で稼働時間だけは出力の小さいEU16iの方が1割程度長いということになりますが、これは燃料タンク容量(3.6L)が変わらないので出力が高い分仕方がないといえますね…。
しかしその唯一のデメリットを補ういくつかの他の改良ポイントもありますので、ご紹介します。
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オイルメンテナンスが簡単になりました
Eu18iは前機種のEu16iに比べ、オイル注入口をΦ26と広くしたことで効率的に作業が可能となりました。
また、オイルフィラーガイドを採用することで、発電機を汚さずオイルメンテナンス作業を素早く行うことができるようになりました。あまった燃料抜きが簡単になりました
ガソリンタイプのインバータ発電機では長い間燃料が残るのは本体にとって良くないので、長持ちさせるために「燃料ぬき」は必要な作業で面倒でした。
新たに追加された「燃料OFFモード」にすることで、キャブレターに残った不要な燃料を運転しながら減らすことができるようになっています!
「あまった燃料を捨てる場所に困った…」というケースもあったかと思いますが、この機能を活用すれば問題解決できそうですね。製品起動時に累積の稼働時間が分かるようにLEDが点滅する機能がつきました。
「出力表示灯」(緑のランプ)が起動時に点滅するのでそれを見ることで確認することができます。
0回:100時間未満
1回:100~200時間未満
2回:200~300時間未満
3回:300~400時間未満
4回:400~500時間未満
5回:500時間以上
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緊急時に役立つ!直流出力機能
バッテリー上がりなどの充電時に役立つ直流出力機能。
交流100Vの出力と同時に直流12Vを8.3Aで出力できます。
(EU16iでは8.0Aでしたがそこも向上しています)並列運転機能
別売の並列運転接続キットで発電機2台をつなぐことで交流100Vで30A、最大で36A(3600kVA)までの出力ができます!
寸法(mm) 全長509×全幅290×全高425
乾燥質量(kg) 21.1
発電部形式 多極界磁回転型
電圧調整方式 PWM
相数 単相
電力変換方式 インバーター
周波数 50/60
定格出力(kVA) 1.8
交流 電圧(V):100
電流(A):18.0
直流 電圧(V):12
電流(A):8.3
連続運転可能時間(h) 約7.5~約3.0
■エンジン性能
名称 GXR120T
種類 空冷4ストローク単気筒OHC
総排気量(cm³) 121
燃料の種類 自動車無鉛ガソリン
有効燃料タンク容量(L) 3.6
潤滑油容量(L) 0.44
スパークプラグ CR5HSB
始動方式 リコイルスターター(手動)
騒音レベル(LwA) 1/4負荷~定格負荷(dB):81~90
3/4負荷(dB):87
適合規格 国交省超低騒音型
実勢価格は15万円台からと、EU16iと比較すると3万円前後高いですが、より高いモデル(2.5kVAなど)に手を出してしまうよりはリーズナブルと言えます。
「もう少し電力が足りないのに…」という場合は、新機能も考慮して十分に検討できるのではないでしょうか!