ＤＩＹ用インパクトドライバーの売れ筋の特色とは？
インパクトドライバーはＤＩＹ用の電動工具の中でも一番の売れ筋の一つです。
手近なところでは組み立て家具を楽にネジしめして短時間で組み立てることができたり、それ以外にも木材などを使用したちょっとした工作など、時間を大幅に短縮することができます。
インパクトドライバーはＤＩＹのみならずプロ向けでも一番メジャーな電動工具なのですが、「特にＤＩＹ（日曜大工）レベル向けのもの」となると、どんなものがふさわしく、人気が出やすいのでしょうか？ 考えてみました。
トルクはほどほどでも、軽量小型で扱いやすいものが人気
トルクというのは絞めこむパワーのことで、プロ向けであれば１５０N.mを越えるものが標準となってきますが、ＤＩＹ向けであれば９０N.m程度で十分に用が足せます。
具体的に言うとDIYの場合、ほとんどのケースでは長さにして4cm程度までのネジを絞めこんでいくことになります。
これを越えないようであれば90-100N.mのモデルで十分と言えるでしょう。
さらに短い場合はペンタイプのインパクトドライバーなどでも十分です。
逆にプロ向けや、ＤＩＹでも長めのネジ(6-9cm程度)を打ち込んでいくとなると130-140N.m以上の製品がふさわしいと言えます。
あとはトルクが足りていれば重視されるのは操作性・使いやすさと言えます。
ＤＩＹの場合本体質量が重かったり大容量バッテリーを使ったりすると長時間の作業には向かないので、作業に耐えられる前提で小型軽量が望ましく、各社それぞれ工夫をこらしたものを発売しています。
２０１９年、アマゾン・価格どっとコム・楽天で人気の優良機種を厳選しました
最大締付けトルク:90N・m
締付け能力(mm):小ネジM4~M8・ボルトM5~M12・コースブレッド22~90・高力ボルトM5~M10
回転数(min-1)[回転/分]:0~2400
打撃数(min-1)[回/分]:0~3000
充電時間:約50分
電源 コードレス 電圧 10.8 V
Amazonでずば抜けてベストセラーなのがこのTD090Dです。
トルクは９０N.mなので一般的な４０mm程度のネジ締めであれば十分で、本体質量約0.9kgの小型・軽量ボディを実現しているので狭い場所や手の届きにくい所での作業も快適なのが一番の持ち味。
バッテリーは流通量も多い10.8VのBL１０１３が使用でき、価格は本体のみであれば７０００円台、バッテリー２個や充電器・ケースまでついたフルタイプでも１４０００円台が実勢価格なので手ごろに求められるところも人気の秘密と言えるでしょう！
小型軽量な割にパワフルで価格が求めやすいこと、また握りやすいグリップを採用して電池の位置も調整してあるなど使い勝手にも随所に工夫がされている、DIYではトップモデルと言える商品です。
最大トルク:25N・m
回転数:0－2300回転/分
振動三軸合成値:6.2m/s2
ネジ締め能力(目安・フル充電でLED消灯時):コースフレッド・米松(φ3.8×25mm)=約220本、木ネジ・米松(φ4.1×25mm)=約120本、テクスネジ・鉄(φ4×13mm・板厚0.8mm)=約310本
ボルト締め能力(目安・フル充電でLED消灯時):ボルト(M8×25mm・板厚10mm、普通ボルト)=約260本、ボルト(M6×25mm・板厚10mm、高力ボルト) =約190本
商品重量 1.94 Kg
電圧 7.2 V
DIY用のインパクトドライバーの場合、バッテリー１０．８Vのモデルと７．２Vのモデルが大半です。
７．２Vのものではペンドライバータイプ（関節のように直線状にして作業することができる）のものもあり、その中で価格どっとコムでも高い人気を誇るモデルがEZ7521LA2Sになります。
トルクは低いのですが小さ目のネジ・ビス(20-25mmくらいのもの)であれば十分強力に絞めこめること、またペンタイプで直線状にできるので狭いところでの作業を効率よく進められることがこのタイプの強みと言えます！
狭いところで小さ目のネジを大量に絞めこむ場合など、ＤＩＹ以外にプロ向けとしても便利な商品です。
この商品はペンタイプにすると手締めも可能で本体は0.55kgと相当軽く、また２WAY LEDがついているのも作業場所の快適さを意識した、うれしい機能ですよね！
締付能力(mm):[普通ボルト]M6-M14・[高力ボルト]M6-M12・[小ねじ]4-8
六角軸二面幅:6.35mm
最大トルク:140N・m
回転数:0-2,600min-1 / 打撃数:0-3,200min-1
機体寸法(全長×高さ):166×221mm(BSL1415S装着時) / 質量:1.3kg(BSL1415S装着時)
蓄電池:[電圧]14.4V・[形名]BSL1415S・[容量]1.3Ah・[充電時間]約35分
充電器:[形名]UC18YKSL
楽天でDIY向けでも上位に挙がっているのが14.4Vタイプの、比較的パワフルなタイプのインパクトドライバーです。
HiKOKI(旧日立)の電動工具は色でプロ向けかＤＩＹ向けかブランド分けをしており、緑色がプロ向け、青紫が比較的ＤＩＹ向けと言われています。 本製品も青紫のカラーなのでＤＩＹ向けとされていますが最大トルクなど、プロモデルにも遜色のない機能を備えていると言えます。
DIYの中でも特にウッドデッキなどで厚い素材を使用する場合、使用するビスは９０mmを越える場合があります。そうした場合は１４０程度のトルクは最低限必要で、その意味でも比較的パワフルな作業を要求されるDIYにおいては有用な製品だと思います。
DIY向けのインパクトドライバーを選ぶ場合は使うビス・ネジの長さ、作業場の広さ、作業時間などを考慮しつつ、小型軽量でありながらもどの程度の性能が必要か意識しながら選んでいく必要があります。
ここで上げた人気商品の例がお役に立てれば幸いです。
