前回は「スナップオンの歴史」でしたが、
今回は「F80MP」について解説していきたいと思います。
ラチェットはボルトやナットを回す工具で、どれも同じと考えられている方もいると思います。
実際に、私も「使いやすさ・グリップ」などの違いでユーザーの好みで違うと思っていました。
しかし、F80MPは見た目から違いがわかるラチェットです。
写真を見てわかるようにヘッドが縦振りではなく横振りになっています。
では、縦振りと横振りのメリットを考えてみました。
縦振りのメリット
・平面でないときにトルクをかけることができる。
ボルトやナットを締める際、手前に凸がありラチェットが上手く入らない経験はあると思います。
しかし、ラチェットのヘッドに角度を付けることで凸を避けることができます。
デメリットとしては奥行きがあるときにハンドルが引っかかることになります。
横振りのメリット
・狭い場所での可動域が広いことになります。
車やバイクの整備でハンドルの可動域を十分に確保が難しい場合にヘッドを横振りすることで前後に動かすことができます。
F872MPとの違い
F80MPはF872MPの後継機種になります。
大きな違いは大きさになります。
ヘッドとハンドルが大きくなっています。
ヘッドの違いはF80MPが80ギアの振り角4.5°のシールドタイプに変更になり、さらに使いやすくなりました。
以前のF872MPですと作業中に左右の回転が反転したり、トルクに不安があったのですがF80MPは問題ないです。
ギアの耐久性が向上したことにより、F80MPはリンクが長くトルクを掛けることで、浮き上がりが抑えらます。
スペック
F80MP 3/8 マルチポジション・ラチェット
ラチェットヘッドは240°の16箇所で固定出来ます。
ブラインドコーナーなどにアクセスしやすくなっています。
従来のストレートラチェットおよびスピーダーとして使用できます。
オフセット固定ヘッドラチェットとして機能するツーインワンラチェットです。
全長280mm 80ギア